01 / 事業と導入背景
海外人材事業の立ち上げと同時に、拡大できる電話環境を整える
株式会社ワライフは、倉庫事業や業務委託事業、障害福祉事業、海外人材事業など、人と仕事をつなぐ幅広い事業を展開しています。海外人材事業の中心となるのが、ミャンマー人大学生と日本企業をつなぐ「MSP」※です。
※ MSP(ミャンマー・サイゴン・プロジェクト):ベトナムの大学で学ぶミャンマー人学生と、日本企業をつなぐ採用支援プロジェクトです。
学生は来日前から日本語やビジネスマナーを学び、日本で最長12カ月のインターンに参加します。企業と学生が実際に働きながら互いを知り、双方が合意すれば正式採用へ進む仕組みです。2026年6月時点で、飲食、製造、介護・福祉など24業種、80社以上が導入し、インターン受け入れは250名を超えています。
この新しい採用の選択肢を、より多くの企業へ届ける。その営業活動と、事業の成長に伴って増える問い合わせ対応を支えているのがCallConnectです。
ワライフで、柴木さんはどのような役割を担っていますか。
私はワライフの創業期から事業づくりに関わっています。最初に担当したのは、物流倉庫などの現場へ人材を送り出す倉庫事業でした。その事業が軌道に乗った頃、海外人材事業をゼロから立ち上げることになり、現在はMSPの営業やマーケティングを担当しています。
MSPは、単に海外人材を紹介するサービスではありません。学生は日本で働きながら大学の単位を取得し、企業は最長12カ月のインターン期間を通じて、仕事ぶりや人柄を知ることができます。学生にとっては日本で力を発揮するきっかけになり、企業にとっては採用前に互いの相性を確かめられる。その双方にとって納得感のある出会いをつくることが、私たちの役割です。

海外人材事業では、電話をどのように使っていますか。
MSPという仕組みを初めて知る企業さんも多いため、電話で関心を持っていただき、詳しい説明の機会をつくる営業活動が欠かせません。テレアポ用アカウントでは、1日約60〜100件の電話をかけています。興味を持っていただいた企業さんとのオンライン商談は、海外人材事業部の営業メンバーへ引き継ぎます。
発信だけでなく、企業からの折り返しやサービスへの問い合わせ、総務宛ての電話もあります。少数精鋭のチームで複数の電話窓口を運営しているため、誰か一人の携帯電話や記憶に頼らず、チームで状況を把握できる環境が必要でした。
CallConnectを導入する前に、どのような課題がありましたか。
2024年に海外人材事業を立ち上げた当初は、まず私一人で営業の仕組みをつくるところから始まりました。自分で電話をかけ続けると事業づくりの時間がなくなるため、営業の協力会社にも架電をお願いする必要がありました。
そこで重視したのが、初めて使う方でも迷わず電話をかけられることと、どのような会話が行われたのかを後から確認できることです。当時は架電リストをExcelで管理していたので、電話番号をコピーして貼り付け、すぐ発信できるシンプルな仕組みが合っていました。
もう一つ重要だったのが通話録音です。協力会社からアポイントの報告を受けた際に、実際の会話を確認できれば、お客さんが何に関心を持っているのか、次の商談で何を話すべきかを判断できます。営業の件数を増やしながら品質も保つために、通話の記録が残る電話環境を求めていました。
CallConnectを選んだ決め手は何でしたか。
以前勤めていた会社で使った経験があり、操作方法を知っていたことは大きかったです。料金が無理なく導入できる範囲で、ブラウザから使えること、通話を録音できること、そしてSlackと連携できることが、私たちの運用に合っていました。
特に、電話のために新しい複雑な業務を増やしたくはありませんでした。必要な機能がまとまっていて、使う人が変わっても同じように扱える。事業の立ち上げと同時に営業を動かす上で、その分かりやすさが決め手になりました。
02 / 導入後の効果
録音とSlack連携で、離れた場所からでも同じ情報を見て動ける
現在は、CallConnectをどのように使い分けていますか。
新規営業の架電、企業からの問い合わせ、総務への連絡で電話番号を分けているため、着信した番号を見れば、どの窓口への電話なのかをすぐ判断できます。
テレアポ用アカウントでは、現在も1日約60〜100件の発信があります。問い合わせや総務の窓口では、合わせて1日約20〜30件を受電しています。用件の異なる電話を一つの番号へ集めず、それぞれに合ったメンバーが対応できることは、複数の事業を運営する上で助かっています。
Slack連携は、どのように役立っていますか。
CallConnectに登録した企業名や担当者名がSlackの通知にも表示されるので、「誰から、どの窓口へ電話があったのか」をチームで確認できます。電話を受けた人が、その都度「この方から連絡がありました」と書いて共有する必要がありません。
私たちの働く場所は一つではありません。オフィスにいるメンバーもいれば、在宅で働くメンバーや、ベトナムから仕事をするメンバーもいます。着信履歴や留守番電話が残り、Slackにも通知されることで、電話に出られなかったときも、対応できる人が状況を確認して折り返せます。
営業先や協業先からの折り返しは、次の商談につながる大切な電話です。誰かが個人の携帯電話で受けていた頃のように情報が分かれず、チームが同じ履歴を見て動けるため、対応の抜け漏れを防ぎやすくなりました。

通話録音は、営業チームでどのように活用していますか。
営業の協力会社には、当社が用意したCallConnectのアカウントから電話をかけてもらっています。アポイントが取れたときは録音を確認し、相手がどの点に関心を持ったのか、説明に行き違いがないかを把握した上で、商談担当者へ引き継げます。
新しく電話業務を担当する方へのフィードバックにも使っています。誰かが常に隣について教えなくても、実際の会話を聞きながら「この伝え方は良かった」「ここは別の説明が必要だった」と具体的に共有できます。架電の件数だけでなく、会話の内容までチームで確認できることが、営業品質を保つ上で大きな安心になっています。
導入後、現場の負担はどのように変わりましたか。
取次ぎや対応状況の共有、留守番電話への対応を含めると、社内では1日あたり2〜3時間ほどの負担削減につながっていると感じています。通話履歴とSlackの通知を見れば状況が分かるため、確認のための連絡や、同じ内容を何度も共有する場面が減りました。
使い方を細かく教えなくても、初めて触る人が直感的に使えることも大きいです。今では、特別な電話システムを使っているという意識よりも、日々の仕事に欠かせない当たり前の道具として定着しています。迷惑電話もすぐに登録できるので、必要な連絡へ集中しやすくなりました。
03 / 今後の展望
国籍や障害の有無ではなく、一人ひとりの力が活きる社会へ
ワライフが事業を通じて目指しているのは、肩書きや国籍、障害の有無といった属性だけで可能性を決めず、一人ひとりの力を見る社会です。その考えは、障害福祉事業にも、ミャンマー人大学生と日本企業をつなぐMSPにも通じています。
ワライフが大切にしている考え方を教えてください。
私たちは、障害のある方や海外人材を「特別な存在」として扱うのではなく、その人が仕事でどのような力を発揮できるかを見ることを大切にしています。障害があるという理由だけで入り口から可能性を閉ざしたり、海外人材だから一律に難しいと判断したりするのではなく、まず一人ひとりと向き合う。その上で必要な支援を考える会社でありたいと思っています。
実際に、障害のある方が倉庫の仕事で高い成果を出し、取引先から評価されたこともあります。MSPの学生にも、おにぎり店で売り上げトップになった方や、倉庫でリーダーを任されるようになった方がいます。属性ではなく仕事ぶりを見ることで、本人にも企業にも、これまで見えていなかった可能性が生まれます。
海外人材の成長を、どのように支えていきたいですか。
生活や仕事で困ったことが起きたとき、すべてを周囲が代わりに解決することだけが支援ではないと考えています。「自分で解決するには、何が必要だろう」と一緒に考え、行動できるようになることも大切です。
そこでMSPでは、日本語やビジネスマナーだけでなく、仕事への責任感や報告・連絡・相談、チームで働く姿勢を身につける研修にも取り組んでいます。目の前の出来事だけを見るのではなく、より広い視点から自分の役割を考えられるようになると、リーダーとして活躍する学生も出てきます。
今後も、企業と学生の双方に向き合いながら、国籍や障害の有無に関係なく、力を発揮しやすい職場を増やしていきたいです。


